呼吸をしている時には、肺で押し出された空気が気管を通り、口や鼻から外へ出て行きます。これは呼吸をしている限り必ず起こる現象です。「音」という物理現象は、何かが空気を振動させ、この振動が音として伝わってくるのですが、イビキも同じように空気の振動によって起こります。では、何が空気を振動させているのでしょうか?
肺から押し出された空気が外へ出るまでの空気の通り道に、何か障害となるものがあるとイビキは生じます。正常な状態では障害となるものはありませんからイビキは生じません。障害物があると空気は通りにくくなりますが、空気がとおりに食うなると命にかかわりますから、肺はがんばって大きな力で空気を押し出そうとします。これによって障害物が振るえ、空気の振動となるのです。トランペットなどの金管楽器を演奏したことがある人なら、くちびるが振動するのと同じ現象だといえば理解しやすいでしょう。
では、なぜこのような障害物があるのでしょうか?この障害物は、空気の通り道を作っている組織が緩んだり、あるいは厚くなったり、または硬くなったりするなどの原因で生じます。これを防ぐことができれば、イビキは治るのです。ここで疑問に思った人もいるでしょう、なぜイビキは眠っているときにしかおきないのでしょうか?これについては次で見ていくことにしましょう。